掲示伝道(8月no2)
「 目をあけて眠っている人を目覚ますのは難しい 」
時代とともに人知がすすんで、世の中が明るくなっていくように思われますが、本当にそうでしょうか? 人間として最も大事なところが、便利さに惑わされて忘れ去られていないでしょうか?
「目をあけて眠っている」とは、この様な状態を表現しているように思われます。目をあけて眠っているご本人は、目覚めていると思っておられるのでしょうから、「目を覚ましなさい」と声をかけても「聞く耳もたず」ということになりましょう。
仏教ではあらゆるものに「いのち」を見ていこうとしますが、近頃は人さえも「物」として見ていく傾向があるのではないでしょうか。これでは人間としての真の「仕合せ」は得られるはずもないと思われてなりません。
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