真宗大谷派(京都東本願寺)帰属について

 当院霊苔山金相寺は、昭和五十四(一九七九)年七月、東京尾久山金相寺の支坊として建立されました。その後、昭和五十九(一九八四)年に独立法人として県庁に申請する折、本来であれば尾久山金相寺は当時、真宗大谷派に属していたので、当山(霊苔山金相寺)も真宗大谷派の末寺として届け出るべきでしたが、当時(昭和六十年前後)、真宗大谷派では内部で大変な騒動が起こっており、如何なる体制に治まっていくのか分からない状態にありました。そこで、当山金相寺はとりあえず単立寺院として神奈川県庁に届け出ることとしました。

以後、当山金相寺は真宗系単立宗教法人として、どこにも属さずに宗教活動をしてまいりましたが、一寺院が本山を持たず、単立であり続けることは、今後の継承を考えていく上で、僧籍の取得、住職の任命、そして何よりも仏法の伝道など非常に大きな問題を抱えることでもありました。そのため、今後、真宗大谷派(京都東本願寺)に帰属すべく、副住職が会社勤めの後、真宗大谷派が運営する京都大谷専修学院で学び、当時能登にありました大谷派の親戚寺院に籍を置き、そこで僧籍と教師資格を取得しました。

その後も、寺院としては単立宗教法人のままではありましたが、首都圏近郊にて大谷派の僧侶として様々な活動に取り組ませていただくなかで、この度、当寺役員様方のご理解もあり、縁あって真宗大谷派の所属寺院として真宗大谷派事務局に申請する運びとなりましたので、ここにご報告致します。

今後、益々仏法興隆に努めるべく、様々な法縁の場を開くなど、学びを深め努力精進してまいりたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願い致します。

合掌

金相寺住職 成田 宣信

  副住職 成田 宣明

真宗大谷派 霊苔山 金相寺

親鸞聖人の「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法するお寺です