掲示伝道（11月no2）

「　世の中は、一つ叶えば又二つ、三つ四つ五つ、六づかしの世や　」

例えば就職活動をしている人は、はじめこの会社に入社できればこれ以上の満足はないと思っていることでしょう。しかし、希望通り入社できたとして、暫くは満足感を懐いていても日々勤める間に徐々に出世欲が芽生えはじめ、課長に、部長に、更に重役に出世欲が募り、ついには社長へといったように、その欲望が尽きないのが私たち人間の性と思われてなりません。

それも正当な手段で進んでいくならよいのですが、欲望に負けて不当な手段を用いてまで目的を獲得せんとして人道を踏み外せば、虚しい人生を送る結果を招くことになるのではないでしょうか。