掲示伝道(10月no3)

「 諸人よ 思い知れかし己が身の 誕生の日は母苦難の日 」


自身が生まれた時のことを記憶されているという人は、おられるでしょうか。出産は肉体的苦痛だけではなく、諸々の苦悩の伴うことが想像されます。また、誕生後もお乳を与え、襁褓(オムツ)を日に何度も取り替え、泣けば抱っこをし、四六時中危険はないかと心配を戴いてと、如何程のお手間をおかけして育てられたか計り知れないものがあります。

しかし、物心がつく頃には、それ程の御恩をすっかり忘れているのが私たちではないでしょうか。気付かない中にも、多くの人々に心配をかけ、助けられて生きているのが私たち人間ではないでしょうか。

真宗大谷派 霊苔山 金相寺

親鸞聖人の「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法するお寺です