掲示伝道(10月no2)

「 登りみる瓦礫集めて富士の山 三島の霊峰何処にぞある 」


遠くを三島あたりから仰ぎ見る富士山は、何人も感嘆して止まぬ程に美しい富士山ですが、山に分け入ってみれば岩だらけの山肌で、その美しさは感じられません。

「遠美近醜」という言葉がありますが、美しく立派な人と思って親しく付き合ってみると、いろいろな粗が見えてきて、幻滅したりすることがあります。何人も外は美しく装ってはいても、内面は汚物充満の器に斉しいとも思われます。人はみな煩悩具足の身であります。普段は菩薩さまのように数多の人は化けているといっていいのではないでしょうか。

真宗大谷派 霊苔山 金相寺

親鸞聖人の「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法するお寺です