23年多摩親鸞講座開催のお知らせ
私が長年関わっております「多摩親鸞講座」が3年ぶりに開催されます。
今年から九州大谷短期大学学長の三明智彰先生をお招きし、「いま、仏教が教えてくれること」というテーマでお話しいただきます。
科学と宗教、カルトと仏教といった各回テーマのもと、現代を生きる私たちにとって宗教とは、仏教とはどのような教えなのかについて考えてまいりたいと思っています。
どなたでもご参加いただけますので、有縁の方々お誘い合わせの上、お気軽にご参加ください。申込みは下記フォームよりお申し込みください。
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以下、先生からのメッセージ
Covit19(コロナ感染症)、ウクライナ紛争、トルコ大地震、北朝鮮のミサイル発射……。超高齢化社会、老後の不安、闇バイト…。数々の問題や事件が噴出しています。
中でも、今回の講座で話題にしたいのは、安倍元総理銃撃暗殺事件によって明らかにされたカルト宗教の問題です。これは、実は古くからの課題ですが、特に、今の問題を通して、近代日本の政治と宗教の関わりが問われています。
それに至る遠因は、政治に対する無関心と同時に宗教教育の欠落であると思います。
長年、文部科学省の官僚をつとめておられた方が、反省の思いをこめて、現代日本に宗教教育の必要性を語っておられます。宗教とは何かという知見がないのに、宗教は無用だとか、危険だとか言い募り、自分は大丈夫という、全く根拠のない自信を持っている人が多いのではないでしょうか。そのため、思いがけない事故や身内のトラブルに動揺するこころのすきに付け込まれ、脅してマインドコントロールして巻き上げるというカルトの手口に被害を被ることも多いと思います。宗教についての素養が無ければ、乾いたスポンジが色水に染まりやすいように、引きづりこまれて抜けられないことになるのでしょう。
いまや、「宗教」と聞けば、「危険な」・「あやしげな」・「いかがわしい」という言葉が冠せられています。しかし、広く世界に眼を転ずれば、宗教は、人間になくてはならない存在でもあります。この講座では、科学と宗教、カルトと仏教、「信じる」と信心、娑婆と浄土を話題として、「いま、仏教が教えてくれること」をたずねたいと思います。
(三明 智彰)
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