掲示伝道(3月no1)
「 欲ふかき人の心と降る雪は 積るにつれて道を忘るゝ 」 寂宝和尚詠
此の冬は日本海側の豪雪地帯と云われる処でも例年以上の積雪を記録し、雪には馴れていられる雪国の方々でも報道などで大変お困りの様子が窺い知れます。場所によっては住宅の屋根が辛うじて見える程の積雪の処もあるのを見て大変おどろかされますが、その様な処では当然道も雪に覆われ、どこが道か分からない状態になってしまうようです。
人の心にも欲が募ると、人としての道が分からなくなり、人道に外れた行為に向かってしまうのではないでしょうか。「世の中は、一つ叶えばまた二つ三つ四つ五つ六づかしの世や」と云った狂歌もあります。欲心がはたらいたときには、人道に外れていないか戒めていきたいものであります。
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