掲示伝道(10月no2)

「 口では平等を叫びながらも 平等では満足しない心がある 」


「天は人の上に人を造らず、人に下に人を造らずと云えり」(学問のすすめ)。このような言葉を聞くと、人間社会は差別なく平等の世界の如く思われますが、実際はあらゆる差別が渦巻いているのが実状であります。多くの人が平等を叫んでいるのに、何故なのでしょうか。

古諺に「口と心は裏表。口に言うを聞けば善人にならぬは無し」とあります。口では平等を叫びながらも、心の中では平等を喜ばない心があるようです。

例えば、五輪でアスリートたちが参加するに意義があるといいながらも、できればメダルを銅よりは銀、銀よりは金メダルを求めて止まないようです。夜空が一等、二等と輝く星々も、太陽が出れば一瞬に輝きを失う如く、真実に暗い人間社会で輝いている人でも仏の前では太陽の前の星の如く一等、二等などといった輝きは失い、生きとし生けるもの凡て平等の世界が開かれると聞かされます。真に平等の開かれた世界は仏さまの世界だけなのかもしれません。

真宗大谷派 霊苔山 金相寺

親鸞聖人の「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法するお寺です