掲示伝道(10月no1)

「 病は口より入り 禍いは口より出づ 」


眼はものを見、耳は音を聞く。鼻は臭いを嗅ぐといった一つの機能ですが、口はものを食べたり飲んだりする用きと、意思疎通のための喋るという用きがあります。

私たちはものを食するとき、より美味なものを追い求め、食べ過ぎたり飲みすぎたりして病を招く大きな要因になります。

もう一つの喋るという用きですが、私などは人と会話したあとで「あのようなことは云わなければよかった」と反省することを常としますが、「覆水盆に返らず」などと申します。「愚者の最大の武器は無口であることだ」といった格言があったと記憶しておりますが、身体の健康を保つためにも、また社会生活をより円滑に送るためにも、口のはたらきは十分謹んで生きることが肝要と思われます。

真宗大谷派 霊苔山 金相寺

親鸞聖人の「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法するお寺です