掲示伝道(5月no2)
「 わが病を哀れと嘆きたまいたる 幾人かすでにこの世にいまさず 」
此の歌の詠人が如何なる闘病生活をされておられたのか分かりませんが、見舞いに来てくださる多くの友人がおられたと推察されます。その見舞客の中には「貴方のようなお方には、まだまだ元気でいてくださらなければ、私たちが困る」などと見舞いの言葉を掛けられた人もおられたのではないでしょうか。そのような励ましの言葉を掛けてくださった方々の中には、すでに鬼籍に移られた方が何人かいらっしゃる見舞いを受けた私が、まだ「いのち」をつないでいるのにと云ったことでしょうか。
「人間のはかなきことは老少不定のさかい」と申します。兎にも角にも大事なことは、他人の老病死に遇いて、自身の老病死と受け取ることが肝要ではないでしょうか。
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