掲示伝道(4月no1)
「 上は大聖世尊より始めて 下は悪逆の提婆に至るまで 逃れ難きは無常なり 」
悟りの世界を四、迷いの世界を六に分け、合わせて十界と仏教で説きます。最上界を仏とすると、一番下は地獄界です。ここにある大聖世尊とはお釈迦さまのことで、お釈迦さまは生きながら仏に成られたとされています。また、提婆は釈尊を亡きものにしようとした罪業で、生きながら地獄におちたとされています。この提婆はもちろんのこと、仏に成られた釈尊と云えども、逃れ難きは無常ということであります。
太陽が何ら分別することなく、凡て平等に照らす如く、無常なることは生きとし生けるもの凡て逃れることのできぬ定めであります。仏に成られた釈尊も八十のご高齢でありますが、クシナガラの沙羅樹木で涅槃されました。
「生者必滅」と云いますが、何人も慥かな人生を歩む上で、限りある「いのち」であることを常に忘れずに生きることが肝要ではないでしょうか。
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