掲示伝道(3月no3)

「 稀にも受け難きは人身 遇い難きは仏法なり 」 


蓮如上人は「人間界の生を受くることは五戒を持(たも)てる功力によりてなり」と仰せられてあります。五戒(不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒)という行じ難い戒めをかたく守った功徳によって、人間として此の世に生を受けることができたのだと、このように受け取らしていただきますと、何人のいのちも軽重の差はなく、大事な大事な「いのち」であります。

また、仏法は生きとし生けるものの一味平等、安らかな世界に往生する道であります。しかし、道に迷った凡夫なる私たちは常日頃、「勝った負けた。損だ得だ。好きだ嫌いだ」といった思いに執着しています。そうである限り、尊い仏法に遇うことはできようもないのではないでしょうか。

真宗大谷派 霊苔山 金相寺

親鸞聖人の「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法するお寺です