掲示伝道(2月no2)

「 この世の道俗ことごとく 外儀は仏教のすがたにて 内心外道を帰敬せり 」 


例年ですと正月三ヶ日で数百万の人々が初詣に来られる成田山新勝寺、川崎平間寺といった名刹でも、今年はお寺の呼びかけで分散参拝がなされたとのことです。新勝寺も平間寺も真言宗のお寺ですが、初詣に参拝される何百万の方々が普段真言宗のみ教えに帰依されている方々とは思われません。そうであるなら、何故の参拝でしょうか。お寺によっては堂々と「家内安全、無病息災、病気平癒、商売繁盛、学業成就」といった現世利益を掲げていると聞いたことがあります。寺である以上、仏の教えを伝導する場でありますが、仏さまはその様な教えを説かれておられるのでしょうか。寺へ参り、仏さまに手を合わせていても、内心では勝手に造り上げた偶像に祈り、利己的な利益を願うとすれば、形の上では仏さまを拝みながら、却って弓をひくようなものであると悲しまれての親鸞聖人の御和讃といただかれます。

真宗大谷派 霊苔山 金相寺

親鸞聖人の「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法するお寺です