掲示伝道(12月no2)
「 ついに行く道とは じゃねて聞きしかど 昨日今日とは思わざりしを 」
古くから言い習わされた言葉ともいえましょうか、「生者必滅 会者定離」とのみ教えがございますが、私たちは何人も生あるものは何時かは必ず死を迎え、如何に愛していようとも必ず別れが待っているということは、頭の片隅では分かっていることです。しかし、実際に自分の身に降りかかってきますと、今更のごとく怖れおののき、今迄に築き上げてきたものがあったとしても凡ては瓦解し、唯々空しさに苛まれるのではないでしょうか。
壮健のときから「世の無常」について思案し、慥かな世界を求めておれば、実のある違った人生を歩むことができ、死をも迷うことなく心しずかに迎えることができるのではないでしょうか。
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