掲示伝道(10月no2)

「 手を打てば 魚集まり 鳥は飛び 下女は応える 猿沢の池 」 


私たちは日常、一つの現象を見たり聞いたりしたときに、今までの体験、経験を通して即座に判断して行動に移します。

ご表示させていただいた歌では、ある人が池の辺で手を叩いた。その音に反応して、魚は餌をくれると思って集まってくる。鳥は危険を察して飛び立つ。また、下女はご主人さまが呼んだかと思い返事をする。一つの音に各々が日常の体験、経験を通して反応しているのですが、手を叩いたその音が、本当は何を意味していたのか、私たちの日常の所作もこれに似たようなものではないかと思われます。

真宗大谷派 霊苔山 金相寺

親鸞聖人の「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法するお寺です