掲示伝道(6月no3)
「 煩悩の蚊は追えども去らず 菩提の螢は招けども来たらず 」
蚊や蠅は汚水汚物に集まり、螢や蝶は清水花園に集まると云いますが、私たちの心に生じる煩悩は汚水汚物に、真実を求めんとする菩提心は清水花園に譬えられるとしますと、自身を省みますと煩悩の塊でしかないように思われます。
そうしますと、自身は汚水汚物の入れ物でしかないとなれば、当然追い払えども蚊や蠅は去るどころかいよいよ集まってきますし、螢や蝶など寄り付くわけもありません。四方赤良の狂歌に
世の中は色と金とが敵(かたき)なり
どうぞ敵にめぐりあいたい
とありますが、これが自身の本音でしょうか。慚愧に堪えられません。
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