掲示伝道(8月no2)

これからがこれまでを決める 」藤代聡麿


 「いま・ここ」の私は、今までの人生において学んできたこと、経験してきたことの結果として存在していると私たちは考えています。ですから、目標を立て、それに向かって一生懸命努力するということもするのでしょう。その生き方、努力云何で、自分の人生が決まると考えています。ですから、私たちにとて大事なことは結果なのでしょう。

 しかし、結果こそが大事ということになると、その結果がうまくいかなければどうなるでしょう。どれだけ努力をしても、望んだ結果が得られないことはいくらでもあります。そのとき、どう生きるか、歩み続けていくが大事なことなのではないでしょうか。

 結果ばかりを求めて生きる生き方はとは、いつでも前ばかりを見て必死にならざるを得ません。いざうまくいかなければ、今度は後ろを振り返って後悔や不平不満ばかりが口をつきます。そのような私たちにとって欠けているもの、見失っているものは「いま」なのではないでしょうか。私が本当に生きることができるのは「いま」だけです。このいまの連続こそが私の人生なのでしょう。

 仏教が教えることは、「これからがこれまでを決める」、つまりいまを大事に生きるこれからの歩みが、いままで生きてきた人生そのものを決して虚しいものにはさせないということなのではないでしょうか。今までの人生に後悔ばかりの私ですが、いつでも「いま」から始まる生き方こそが大事なことだと教えられました。

真宗大谷派 霊苔山 金相寺

親鸞聖人の「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法するお寺です