掲示伝道(7月no2)
「仏法は 賢くなる道と思っていたが、愚かさに気づかされる道でした」
私たちは、生まれてこの方、さまざまなことを学び、経験し、そこで得た知識や経験によって自己形成していくことが大事だと教えられてきています。もちろん学び、経験することは大事なことです。しかし、知識や経験を得ることで、そのことによってできあがった私の思いに、雁字搦めになるということがあるのではないでしょうか。
その私の思いを破るはたらきが仏法です。仏法を学ぶとは、知識を蓄え、賢くなって救われるのではないのです。むしろそのように自分の思いによって迷い苦しむ愚かな私の相を教えられることなのです。その愚かな私を知らされるはたらきによって、はじめて自分を自分として引き受けていきていける歩みが始まるのではないでしょうか。
0コメント