掲示伝道(11月no3)

「 不正で得た糧は餓鬼畜生を育てる 」

 

深く追求すると、何が正当で何が不正か難しい問題も生じてきましょうが、一応人間の制定した法律に違反した行為は不正ということになりましょうか。そうだとすれば、人間社会は不正で充満しているように思われます。新聞の社会面を見れば、毎日犯罪の記事が尽きません。不正の手段が財を得たり地位を得たりということがありますが、「悪銭身につかず」というではありませんか。不正で得た金銭は決して身のためにならない結果を招くということでしょうか。「易経」に「積不善の家には必ず余殃(よおう)あり」とあります。私達はみな生活に行き詰まった時、つい魔に誘われることがあっても、その魔に打ち勝って正しいと思う道を進まねばならないという戒めの教えではないでしょうか。

真宗大谷派 霊苔山 金相寺

親鸞聖人の「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法するお寺です