掲示伝道(3月no1)

「 真の知識にあうことは かたきがなかに なをかたし 」 


世間では諸々の事物に詳しい人を「知識人」と言いますが、ここで云う「知識」とは、そのような物事に詳しい人のことではなく、人として真に救われる道を説き示し、導いてくださる人のことです。生きていく上で都合の良いことを教えてくれる人は大勢いるでしょうが、人間としての真の救いの道を説き導いてくださる人に遇うことは「難の中の難」であるということは如何なることでしょうか。私たちは日常生きていく上で、都合の良い地位・名誉・財等々のみを追い求めているのであれば、「真の知識にあうことは難の中の難」ということは道理であります。私たちは本当の自分に覚めることが大事であり、真の自分を知らされた時、そこに人間としての本当の救いの道が開かれてくるのではないでしょうか。

真宗大谷派 霊苔山 金相寺

親鸞聖人の「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法するお寺です