掲示伝道(7月no1)

「 浜までは 海女も簑着る 時雨哉 」 


私たちは普段、自分の身体は自分のものだと思って酷使しても憚りませんが、優教の孝経のなかに


  身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり


との孔子さまの教えがあります。暴飲暴食に明け暮れる人に「そんな生活をしていたら体を壊すぞ」と注意すると「俺の勝手だ。一度しかない人生、好きなものを我慢して何の人生だ」などと嘯く人がいますが、海に入るを生業とする海女であっても浜までは雨に濡れぬよう体を大事にするのです。

人はみな仏さまより授かりし「いのち」。仏さまにお返しするときまで大切にしなければならないのではないでしょうか。

真宗大谷派 霊苔山 金相寺

親鸞聖人の「南無阿弥陀仏」のみ教えを共に聞法するお寺です